ポスドク・助教

【ポスドク】民間企業転職で年収はどのくらい上がる?30歳・元 特任助教のケースを赤裸々に紹介【給料/ボーナス/福利厚生】

【ポスドク】民間企業転職で年収はどのくらい上がる?30歳・元 特任助教のケースを赤裸々に紹介【給料/ボーナス/福利厚生】

現在ポスドクや助教をされておられる方の中には、「自分がもし民間企業に転職したらどのくらい年収が変わるんだろうか?」と疑問に思われている方も多いと思います。

  • お金の話は知り合いでもなかなか聞きづらい
  • 大学にいる周りの先生の給料事情もよく知らないのに、ましてアカデミア出身者の企業転職後の情報なんてほとんど手に入らないよ…
  • 実際に民間企業転職した人の“リアルな年収事情”を知りたい

企業と大学の年収に関する情報は、知りたいと思ってもなかなか手に入れられませんよね。

この記事では、そんな気になる民間企業転職前後の年収情報を内訳別(給料・ボーナス・福利厚生)に紹介していきます。

本記事を読むことで、ポスドクと企業研究所における給料事情の“リアル”を知ることができますよ。

本記事の信頼性

本記事の筆者は、大学助教から企業研究職への転職実績があります。そんな私自身の給料事情を赤裸々に紹介していきますね。

ポスドク・助教の民間企業転職:年収はどのくらい上がるの?

給料

ポスドク・助教が民間転職することによって、どのくらい年収が変わるかをお示ししていきます。

特任助教だった私が民間企業に転職したあとに、実際に支給された年収(給料・ボーナス・福利厚生)は以下のとおりです。

大学・特任助教企業・研究員
29歳
(概算)
30歳
(概算)
29歳
(実績)
30歳
(実績)
給料
(基本給/業績給/残業代)
360万円360万円353万円432万円
ボーナス0万円0万円76万円138万円
福利厚生
(家賃補助/有給/健康補助)
3万円3万円68万円73万円
合計363万円363万円497万円
(約1.4倍)
643万円
(約1.8倍)

※額面金額で比較
※大学の年収は、在籍時の収入実績と契約内容をもとに算出した概算金額です

まさひろ

それでは各項目ごとに詳しく見ていきましょう

年収比較①:給料 (基本給・業績給・残業代)

給料日

まずはアカデミアから民間企業へ転職した際の「給料の違い」について見ていきましょう。

大学・特任助教企業・研究員
29歳
(概算)
30歳
(概算)
29歳
(実績)
30歳
(実績)
給料
(基本給/業績給/残業代)
360万円360万円353万円432万円
ボーナス0万円0万円76万円138万円
福利厚生
(家賃補助/有給/健康補助)
3万円3万円68万円73万円
合計363万円363万円497万円
(約1.4倍)
643万円
(約1.8倍)

私は3年任期の特任助教だったときの給料(基本給・業績給)は、3年間定額で年間360万円でした。

3年間は昇給の可能性はなく、また、裁量労働制のため残業代や休日出勤手当などもゼロです。

もしポスドク時代に残業代や休日出勤手当てが100%出ていたら?結論→年間〇〇万円も多くもらえていた!【元 特任助教のif物語】
もしポスドク時代に残業代や休日出勤手当てが100%出ていたら?結論→年間〇〇万円も多くもらえていた!【元 特任助教のif物語】大学で働いているとどんなに残業しても残業代をもらえる人はほとんどいませんが、民間企業では当たり前のように残業代が出ています。この記事では、もし大学で働くポスドクが残業代や休日出勤手当をもらえていたらどのくらい年収が増えるのか?を実際のケースをもとに算出していきます。本記事を読むことで、ポスドクと企業研究所における残業事情をくわしく知ることができますよ。...

まさひろ

継続採用無しのポジションでしたので、30歳を超えるタイミングで次のポジションを探す必要もありました

3年任期の1年目を終えるタイミングで民間企業に転職したのですが、初年度の給料(基本給・業績給・残業代)は、特任助教時代とほぼ同額の353万円でした。

転職して2年目には一階級昇進したためさらに給料もあがり、30歳での年間の給料は432万円になりました。

まさひろ

ただし、この給料にはボーナスや福利厚生などは含まれていません。
大学時代は年俸制で、いわゆるボーナス分も含まれての金額でしたので、初年度の給料でも十分に満足していました

私の所属する研究所は、若手でも比較的自由な発想で研究を進められる環境のため、2年目になると実験が長引いて残業することも増えてきました。

しかし、その分もしっかりと残業代が支給されるので非常に助かっています。

ともこさん

自分な好きな研究で長時間勤務になっても残業代が出るのは嬉しいですね

30歳時の年間給料(基本給・業績給・残業代)

【大学・特任助教】360万円
【企業・研究職員】432万円

年収比較②:ボーナス

ボーナス

次に、アカデミアから民間企業へ転職した際の「ボーナスの違い」を紹介します。

大学・特任助教企業・研究員
29歳
(概算)
30歳
(概算)
29歳
(実績)
30歳
(実績)
給料
(基本給/業績給/残業代)
360万円360万円353万円432万円
ボーナス0万円0万円76万円138万円
福利厚生
(家賃補助/有給/健康補助)
3万円3万円68万円73万円
合計363万円363万円497万円
(約1.4倍)
643万円
(約1.8倍)

先程も少しお話ししたように、私の就いていた特任助教ポジションは年俸制でしたので、いわゆる“ボーナス”は1円もありませんでした。

まさひろ

毎月淡々と税金分を差し引いた25万円が振り込まれ続けるのみで、「少し味気ないなあ」と感じていました

企業転職した後は、一年目からボーナスをもらうようになります。

転職直後は評価する勤務実績がなかったのと、コロナによる業績悪化の影響もあり、初年度ボーナスは年間68万円でした。

しかし2年目には、勤務業務評価の積み増しと会社自体の業績回復が相まって、年間138万円の支給となりました。

ともこさん

ボーナスが支給される6月と12月はテンションが上がりますよね

転職後2年目には、ボーナス分だけで大学と企業で130万円以上も差がつく結果となりました。

30歳時の年間ボーナス

【大学・特任助教】0万円
【企業・研究職員】138万円

年収比較③:福利厚生 (家賃補助・健康補助・有給休暇)

年収内訳の3つ目として、アカデミアから民間企業へ転職した際の「福利厚生の違い」についてお話しします。

大学・特任助教企業・研究員
29歳
(概算)
30歳
(概算)
29歳
(実績)
30歳
(実績)
給料
(基本給/業績給/残業代)
360万円360万円353万円432万円
ボーナス0万円0万円76万円138万円
福利厚生
(家賃補助/有給/健康補助)
3万円3万円68万円73万円
合計363万円363万円497万円
(約1.4倍)
643万円
(約1.8倍)

大学の特任助教時代は家賃補助や健康補助などの直接金銭を支給してもらえる福利厚生はありませんでした。

また、給料を支給される上で休暇が取れる有給休暇制度についてですが、もちろん大学にも有給は制度上使える状況にありました。

しかし、研究室の空気的にあまり有給を取れるような雰囲気ではなく、しっかりと有給消化できたのは年間1日~3日程度でした。

まさひろ

本当は年間10日程度は強制的に有給を取らないといけない日があるのですが、書類上消化していても出勤するのが当たり前になっていました

企業転職した後は、家賃補助制度で毎月4万円ほど、健康等補助制度で年間5~20万円ほど支給してもらえるようになりました。

民間企業の福利厚生がすごい!ポスドク(特任助教)時代の待遇と徹底比較【126万円/年】
民間企業の福利厚生がすごい!ポスドク(特任助教)時代の待遇と徹底比較【126万円/年】現在ポスドクや助教をされておられる方の中には、「自分がもし民間企業に転職したらどのくらい福利厚生が変わるんだろうか?」と疑問に思われている方も多いと思います。この記事では、そんな気になる民間企業転職前後の福利厚生情報を内訳別に紹介していきます。...

有給も年間10~15日程度は消化できるのが当たり前の環境で、支給型の福利厚生だけで年間70万円程度支給してもらえています。

まさひろ

これらの他にも、退職金積立や使いやすい育児休暇制度、家族手当なども利用できるので、企業の福利厚生は本当に手厚いなと感じます。

実質的に利用できる福利厚生に関しても、大学と企業で約70万円もの大きな差がつく結果となりました。

30歳時の福利厚生(家賃補助/有給/健康等補助)

【大学・特任助教】3万円
【企業・研究職員】73万円

あなたの適正年収を確認してみよう!

お金_2

ここで、あなたの市場価値=適正年収を簡単に確認できるサービスが面白かったので紹介させていただきます。

ミイダス 」という転職サイトでは、年齢、経歴、スキル等の情報を入れることで、あなたに合った求人情報と自動で照会し適正年収を提示してくれます

ミイダス:https://miidas.jp/

特にスキルに関しては、経験のある技術(フィルタ、渡航、重合、合成、分散、etc…)や分析機器(SEM、TEM、XRD、AFM、etc…)など、かなり細かな部分まで質問されます。

ミイダス-1
まさひろ

特に理系の研究者は、強みとしてアピールできる技術がたくさんありそうだったという人も多いのではないでしょうか?

私自身も試してみましたが、現状の年収450万円のところ、累積ユーザーのオファー年収実績672万円という結果が出ました。

ミイダス-3

まさひろ

本記事で紹介した転職後の年収と近い値が出たので、ある程度確実性の高い診断になっていると思います

この年収実績はあくまで参考値にはなりますが、ユーザー登録まで完了させることで今現在募集されているあなた向けの求人も確認することができます

現在ポスドクや助教、准教授をしている方も、民間企業に転職するとどのくらいの年収になるのかを確認するため、一度「市場価値チェック 」を試してみてはいかがでしょうか?

\たったの5分で診断完了!/自分の推定年収をチェックする

【ポスドク・助教】民間企業への転職を成功させるには?

分岐

ここまでで、民間企業転職前後の年収情報を内訳別(給料・ボーナス・福利厚生)にくわしく紹介してきました。

ともこさん

民間企業の待遇の良さは理解できました。転職も視野に入れたいのですが、具体的にどのように行動すれば企業転職を成功させることができるのでしょうか?

現在ポスドク・助教をされておられる方が、民間企業転職を成功させるコツは以下の4点です。

大学→企業転職を成功させるコツ
  1. 【時間の確保】他人を活用して効率的に動くべし
  2. 【求人探し】非公開求人を探すべし
  3. 【職務経歴書】企業に受け入れられやすい言葉に「翻訳」すべし
  4. 【面接対策】企業側の懸念点を理解し面接官を安心させるべし

参考:【ポスドク・助教】民間企業転職を成功させるコツ|年収50%アップ&任期なしの研究環境を手に入れよう

【ポスドク・助教】民間企業転職を成功させる方法|年収50%アップ&任期なしの研究環境を手に入れよう
【ポスドク・助教】民間企業転職を成功させるコツ|年収50%アップ&任期なしの研究環境を手に入れようポスドク・助教をしているけれど、より良い研究環境を求めて民間企業転職を考え始めている人はいませんか?本記事では、大学から企業への転職を成功させた私が、民間企業転職を成功させるためのコツをくわしく説明していきます。本記事を読めば、自信を持って企業転職の一歩を踏み出せるようになりますよ。...

特に、民間企業の研究職への転職を考えている人は「非公開求人」を徹底的に探すことが重要になります。

大衆向けの就活・転職サイトに登録されている求人を確認したことがある人は多いと思いますが、実はそれらの公開求人の他に、大々的には公開していない非公開求人というものが存在しています。

研究職ポジションなどの専門性が高い職種は、競合企業に内部戦略を知られないように求人を完全公開しないことが多いのです。

ともこさん

非公開求人というものがあるんですね!?
でも、どうやって探せばよいのでしょうか?

非公開求人を確認するための一つの方法は、直接企業に問い合わせてみることです。

もしあなたが、学会や特許情報などを通じて「この企業はこの研究をしているはず」という情報を掴んでいるのであれば、履歴書とともに直接企業に問い合わせることで非公開の求人情報を入手できる可能性があります。

ただ、やはり1社1社直接企業に問い合わせるのも非常に骨の折れる作業になります。

効率的に非公開求人情報を手に入れるには、「転職エージェント」が持っている非公開求人リストを入手するのがおすすめです。

転職エージェントは各企業とマッチングする求職者にだけ求人情報を提示していることから企業と親密な関係を築いることが多く、秘密性の高い非公開求人情報を多数保有しています。

ともこさん

優秀な人材を多数紹介してきた転職エージェントへの信頼性の高さによって、企業側も非公開求人という秘匿性の高い情報を特別に渡しているのですね

そのような非公開求人情報を手に入れられるだけでなく、職務経歴書の添削や面談対策まで、徹底してあなたの転職活動をサポートしてくれます。

ここまで手厚くサポートしてくれる転職エージェントですが、企業からの報奨金で運営しているため転職希望者は完全無料で利用できます

転職エージェント_関係図

まさひろ

完全無料で利用できますので、今すぐに民間企業転職を考えてなくても「良い求人が出てきたら紹介してください」とエージェントに依頼しておくのもよいですね

アカデミア出身者 (ポスドク・助教・准教授)に おすすめの転職エージェントは以下の記事でくわしく紹介しています。

メリットだけでなくデメリットも踏まえて解説していますので、民間企業転職を考えている方は是非参考にしてみてください。

【ポスドク・助教】民間企業転職を成功させる方法|年収50%アップ&任期なしの研究環境を手に入れよう
【ポスドク・助教】民間企業転職におすすめの転職エージェント6選!博士人材の専門性を活かしてくれるのは?【メリット/デメリット】ポスドクや助教の民間企業転職では、専門の転職支援サービスを活用することが成功の秘訣です。本記事では、アカデミア出身者におすすめの転職エージェント6選を、メリット・デメリットともに詳しく紹介します。...

【まとめ】大学と企業の年収は1.5倍以上差がつく場合も!

本記事では、民間企業転職前後の年収情報を内訳別(給料・ボーナス・福利厚生)で解説してきました。

大学・特任助教企業・研究員
29歳
(概算)
30歳
(概算)
29歳
(実績)
30歳
(実績)
給料
(基本給/業績給/残業代)
360万円360万円353万円432万円
ボーナス0万円0万円76万円138万円
福利厚生
(家賃補助/有給/健康補助)
3万円3万円68万円73万円
合計363万円363万円497万円
(約1.4倍)
643万円
(約1.8倍)

特にボーナスや福利厚生の差が大きく開き、企業転職後は大学在籍時と比較して1.4~1.8倍もの年収差がつく結果となりました。

民間企業転職は、年収の他にも任期や勤務時間の点で優れている場合が多いので、そのような情報を踏まえて一度あなたの将来のキャリアを見つめ直してみてはいかがでしょうか

【ポスドク・助教】民間企業転職を成功させる方法|年収50%アップ&任期なしの研究環境を手に入れよう
【ポスドク・助教】民間企業転職を成功させるコツ|年収50%アップ&任期なしの研究環境を手に入れようポスドク・助教をしているけれど、より良い研究環境を求めて民間企業転職を考え始めている人はいませんか?本記事では、大学から企業への転職を成功させた私が、民間企業転職を成功させるためのコツをくわしく説明していきます。本記事を読めば、自信を持って企業転職の一歩を踏み出せるようになりますよ。...

まさひろ

転職を支援してくれる専門サービスも存在します。
職務経歴書へのアドバイスや面談対策、日程調整まで細かにサポートしてくれますので、本気で転職を考えている人は是非調べてみてくださいね

【ポスドク・助教】民間企業転職を成功させる方法|年収50%アップ&任期なしの研究環境を手に入れよう
【ポスドク・助教】民間企業転職におすすめの転職エージェント6選!博士人材の専門性を活かしてくれるのは?【メリット/デメリット】ポスドクや助教の民間企業転職では、専門の転職支援サービスを活用することが成功の秘訣です。本記事では、アカデミア出身者におすすめの転職エージェント6選を、メリット・デメリットともに詳しく紹介します。...

以上で、民間企業転職前後の年収情報の紹介は終わりです。

質問等ありましたら、問い合わせフォームもしくはTwitterからお問い合わせください。

お疲れ様でした!